カーチャの冒険44話



Writer,Art:GEN

「小屋」



ダニイルと別れた私たちは、あえて村人たちが入りたがらない、
鬼が出るという山道に入っていきました。

どんどんと奥へ進み、しばらく行くと、一軒の小屋が見えてきました。
すっかり疲れてしまっていた私たちは、その小屋で休むことにしました。

呼んでも返事がないので、中を見ると生活の跡があり、
誰かが使っていることはわかりました。

私たちは、とりあえず中に入り、住人が帰ってきたら
一晩だけ泊めてもらうようお願いすることにしました。

しかし、小屋の中をよく見ると、床には血だまりがあり、
イスにはロープや鎖、壁には、金属で補強されたフックなどがぶら下がり、
とても普通とは思えない様子です。

急に慌て始めたシューラがいうには、
ここに居るより森を歩いていた方が安全らしいので、
私たちは、すぐ小屋を出ました。

急いで、森から出るために。





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