カーチャの冒険36話



Writer,Art:GEN

「御供」



シューラは、その後もレジスタンスで様子を見ていました。


ある日私は、セルゲイに連れられ、遠くの街のとある館に行きました。
そこは、大きな建物で部屋がたくさんあり、中にも外にも制服の男の人が何人もいました。

私はホールで待たされ、
セルゲイはセルゲイよりずっと年が上の男の人と親しげに話をしていました。
男の人は、チラチラと私を見ると、嬉しそうにこちらに近付き、
2階の奥の部屋に連れて行こうと手を取りました。

セルゲイにこれから何があるのか、私が何をすればいいのか尋ねると、
セルゲイは、「俺たち(レジスタンス)にとって大切な活動の一部なんだ」
そして、間を置いて、「判るな」と言いました。
レジスタンスのすることは、シューラの喜ぶことなので、
私は「よし、がんばろう」と心の中で思いました。


ドアから見えた部屋の中は寝室でした。





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