しばらくすると私は、
天井近くの窓から外を歩く人の足が見える、地下の部屋に居ました。
そこは、私を助けてくれたシューラとその友達の部屋で、アジトといっていました。
リーダーのセルゲイは初め恐い顔をしていましたが、
世の中には生まれつきお金持ちと、
どんなに働いても貧乏な者とが居ることを話してくれました。
それは、社会にとって非常にいけないことなんだそうです。
なのでシューラたちは、その世界を作っている偉い人たちをやっつけて、
自分たちの世界を作るため、街に爆弾を置いているんだそうです。
ノイマンはそれに巻き込まれてしまい・・・、それは仕方のない事なんだそうです。
私はよく判りませんでしたが、そういうことなのかと思うようにしました。
私は、焦げてしまった髪をイリーナに切ってもらい、服も新しいものをもらいました。
今まで着ていた服は煤けたので捨ててしまいましたが、
ノイマンに買ってもらった服を捨てるのは、ちょっと寂しい気がしました。
こうして私はレジスタンスの一員に迎えられました。