カーチャの冒険30話



Writer,Art:GEN

「追走」



引っぱられた私は、引っぱった男の人に連れられてしばらく走りました。

走りながら、あの光はテロルといい、
今の軍事政府を打倒するために必要な行為なんだと言われましたが、
私には判りません。

何も判らない、と言うと「知らないのか?」「これから、また戦争が始まるんだ」
「俺たちがそれを起こすんだ!!」と、何か嬉しそうでした。

私がノイマンがどうなったかを訊くと、顔を向こうに向け「もう、居ないだろう」と、言いました。
そして顔をこちらに向けると「君が店に入ろうとするのが見えた・・・」
「気が付いたら思わず手を引いてしまっていた」と、言われました。

何がなんだかも判らず、とにかく走り続けていた私は、
ただ、心臓が破裂しそうなほど鼓動を繰り返しているのを感じていました。





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