ある時、娼館に身なりのいい男の人が来ました。
ずいぶん遠くから来たそうで、ノイマンという偉い博士だそうです。
なんでも、ある噂があって、私を探していたんだそうです。
博士は私を見るなり「これは凄い！！ＷＨタイプの人工生命だ！！」
「かつて１５０年ほど前に人造人間を造った者がいると聞いていたが・・・
現実に成功しているとは信じられん！！」と、言いました。
博士は古い本の中で私達のことを知り、
いろんなところへ行っては噂や伝説を訊いて回ったんだそうです。
そして私は今度こそ本当にここを出ることになりました。
博士がお金を借りて出してくれたのです。
知り合った友達やお客さんと別れるのは何か寂しい気がしますが、
みんながいい事だと言うので付いて行くことにしました。
オレガは「何でお前なんだ！！」と凄く怒っていましたが、
別れる時にブローチをくれました。
私は、オレガは友達なので、
このブローチはずっと大切にしようと決めました。