垂直世界の戦士-Farewell Horizontal





垂直世界の戦士 - Farewell Horizontal
ナイ・アクセクター - Ny Axxter


K・W・ジーター原作、『垂直世界の戦士』主人公、意匠師(グラフェックス)のナイ・アクセクターです。

この小説がどんな内容で、何でイラスト描くにいたったかは、ブログの感想を見てもらうとして、
これは、リリパットに捕まったバイク便の兄ちゃんの絵を縦にしたところでもなんでもなく、
垂直の壁に張り付いてる、主人公通常営業の図。
いかにも焦ったように、目を剥いてコッチを見てるのは、垂直の世界に慣れてないから。

アクセクターの顔についての描写が少ないんで、人相や髪型は完全に想像ですが、
コスチュームも含めて書かれた80年代風を若干意識してます。

やや厚着なのは、場所が高層階なんで少し寒いのかな、というところから。
ツルッとして出っ張りがなく、ポケットもすべて閉じるようになっているのは、
余計なところに引っ掛からないためと、物を落とさないため。
たすきに掛けてるバッグやポケットがあちこち付いてるのは、なるべく手を自由にするため。

肘や膝のパッド、刈上げ気味の頭が、自分の思う80年代要素ですね。

腰と脚に付いている機械は、壁に張り付いているための、ワイヤー付きクサビ(ピトン)打ち込み装置。
絵では、足を地面側に向けて、正常な姿勢になってますが、
歩くときは、これらの装置を使って壁に対して垂直(身体は地面と水平)に歩きます。



ちなみに、
この「垂直世界」のシリーズも「バビル2世」を描いているときに同時進行でやっていたもの。
そのため、チャチャッと描きたかったので、線画がほぼ下書きなしの殴り書き状態。

そのまま作業を続けていれば、色についても水彩ツールのようなもので、
あっさり付けた感じになるはずでしたが、
基本色を決めた時点で中断後、かなりあいてしまったんで、一応しっかり塗っております。



次は、アクセクターの移動手段のバイクです。



ノートン・インターステート850
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