ゲドガキ討伐
昔、「ゲドガキ」という所にある親子が住んでいた。
ある夜、子供の丑松が激しく泣いたので父親は
「そんなに泣くと、ゲドガキのバケモンに食わすぞ」と叱った。
すると外から
「そんならオレに食わせろ」
と大きな声が返ってきた。
愕いた父親はとっさに
「一人前になったら食わせるで・・・」
と、返事をしてしまった。
それから時が経ち、
一人前になった丑松が「ゲドガキ」を通ると
バケモノが出てきて
「汝の父から汝はもらったぞ」
と、いうやいなや丑松を食ってしまった・・・。
そしてバケモノはその夜、わざわざ丑松の家まで行き
「お前の子をもらったぞ」
と告げたのだった・・・。
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