作曲




no.49 a round funk


外部プレイヤー版 no.49 a round funk


ファイル名のラウンドというのは、輪唱のことですね。輪唱ファンク。

なんですが、出来上がったらまるっきりファンクじゃなかったです。(苦笑)
ソウルというか、単なるポップス? (あとから考えたら、想定してた曲がポップなディスコみたいな曲だった)

まっ、それはとりあえず置いとくとして、輪唱ですが、なんで急に輪唱かといいますと、前回からのつながりですね。
前回は、ワンコードの曲だったんですが、その最後の方で、コードが全部同じなら各パートのメロディー重ねても当然行けるだろ、と、重ねてみたんです。

で、違うメロディーを重ね合わすといえば、対位法。以前から気になってたんですけど、まだ、気になってるんですよね、対位法。
で、対位法の構造というか、作曲手順が不思議でどうやってんのか調べるんですが、カノンやフーガじゃ太刀打ち出来んだろうから、基本、構造は一緒の輪唱、「カエルの唄」を調べたわけです。(カノンも調べましたが、調べた先でも例として「カエルの唄」で説明してるところ多かったです)
そしたら、「カエル」凄いな、と。「カエル」侮れんぞ、と。
実は、「カエルの唄」、パッヘルベルの「カノン」が三声なのに対し、全パートが重ねられるんで四声までいけるだそうで、へ~~ですよ。

それで、構造が簡単なんで、どう重なるか現した図なんかを見ると、基本的にAメロならAメロのパートの上に、全てのパートが重ねられるように作ってある。当たり前なんですが、別の言い方すると、Aメロのコード、Cに合うようにとりあえず全部なってる。
全体では、コードは、CGCCなんで、本来Gで歌うメロディーもあるんですが、CとGが倍音なんで平気なんでしょう。たぶん。

で、具体的なメロディーの構造はというと、Aの「カエルの唄が」に対し、Bの「聞こえてくるよ」が三度上のコーラスになってる。で、Cがドの同音連打。最後のDが、Aと同じメロを倍の速さで二度ずつ歌うもの。要するに、変化があるのはBメロのコーラス部分だけで、これを参考にする限りえらく簡単そうです。
が、実際のカノンなんかは、そんな簡単な構造じゃないんで、隣り合うメロとコードの関係性(対位法がそんなポップスみたいな作り方するのか知らないですけどね)は、把握するのに時間掛かりそうですが・・・・・・。(というか、どうやってんのか見当つかん)

結局、「カエル」に関しては、ほぼ、ワンコードに近いわけで、これでは楽だけど面白くないんで、なるべく普通のポップスのように展開させたいなと。
で、考えたのが、まず、Aメロをコードまで作ってから、とりあえず、残りのパートのメロディーをAメロのトラックに重ねて全てつくってしまう。その後、1曲につなげたあとから、それぞれに合うコードを付けていく、というもの。
Aメロのコードに合わせた別のメロディーは、当然Aメロのコードに合う。さらに、メロディーどうしに親和性があるんだからAメロ以外のメロに付けたコードもまた、Aメロに合うはず。逆もまた真なり! ということではあるまいか、というわけです。合わなかったら直せばいいかなと。

で、実際に作り始めたんですが、まず、リズムトラックを作ってから、いま言ったとおり、Aメロを作ってコード。コードは、CとAマイナーの繰り返しで4小節。(始まりがCだったのはたまたま)
そのあと、そのトラックに重ねるように、B、C、Dメロを作って、横につなぎ直してからコード。Bメロが、C、Eマイナー、Aマイナーの繰り返し。で、展開上A、Bに起伏があったんで、自動的にCのメロは平坦に。ここで、ちょっと挑戦してコードを大胆に変えてみて、GセブンスとGセブンス・サス・フォーの繰り返しにしてみた。で、最後のDメロは、Cのみ。

メロディーの長さや展開の仕方なんかは、もっと変化付けたかったし、ブリッジだの間奏だのも入れたかったんだけど、入れると輪唱に支障が出るんで全部4小節。もの凄い速さで曲が終わってきますね。なんだかね。

そのあとは、ほかのバッキングなんかも足して、とりあえず1コーラス分で完成させます。
で、2コーラス目からいよいよ輪唱スタート。1小節ずつ3回追っかけます。4重ですね。
で、どうかな~~、と思ったんですが、なんとか大丈夫でした。やっぱりCメロの部分がコード的に無理やり感ありますが、逆にそこが面白いかなとも。
で、順々に終わっていってしまうんで、終わったパートからDメロの繰り返しでハモっていく構成にしました。(一応、そう出来るようコーラスっぽく作ってたんで)

いや、予想が付けづらいんで手探りでしたが面白かったですね。
まあ、曲としてはホントたいしたことないですが、輪唱どうぞ。



*ちなみに、外部プレイヤー版しか使えませんのであしからず。




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