カーチャの冒険55話



Writer,Art:GEN

「軍曹じいさん」



それまであった村が途切れ、しばらく何もない荒地を過ぎると一軒の家が現れました。

この先、道がどうなっているのか判らなかったので、
とりあえず、その家で訊くことになりました。

家には、裏に畑があり、自給自足の生活をしているようです。
そこには、おじいさんが一人で住んでいて、
「列車に乗って国境を越えたい」と伝えると、
怖い顔をして少し考え、「ワシの言うことをきけるか」と真剣な顔で睨むので、
二人とも思わず返事をしてしまいました。

それから、この辺には泊まれる所はもうないし、
話さないといけないことがたくさんあるので、
今日は、このまま泊っていけと言われ、
イゴールと私は、このおじいさんの家に泊ることになりました。





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