タイタンの妖女-The Sirens of Titan





タイタンの妖女-The Sirens of Titan
サロ-Salo



カート・ヴォネガット・ジュニアの代表作、『タイタンの妖女』から、サロです。

何か、絵になるものを探して、読み始めたわけではないんですが、
サロの見た目か気になって、調べてもコレというのがなかったんで描いてみました。
(ちなみに、そのときの感想は←こちら)

サロは物語後半に出てくる、タイタンで足止めを食っている
トラルファマドール星人(に造られたロボット)で、
地球人に非常に興味があり、干渉するがゆえに悲しい結末が待っている、
作中でも印象深いキャラクターのひとりです。


というわけで、
本文中、意外に詳しく外観の説明が出てくるので、それにしたがって、
なるべくオリジナル要素を入れないようデザインしてみました。

身長は、4フィート、メートルに直すと、1m37cm16mm。
ミカンの色艶の皮膚と、3本の鹿に似た脚。
収縮可能なゴムまり状の足先。(手の代わりにもなる)
ジンバルに乗る丸い頭に、3つの目。(1つは後ろ)
柔らかいところは胴だけ。
ステンレスのバンドから吊るされている、
5.08cm×5.08cm×0.95cmの、金の網袋入りのメッセージ。

と、まあ、描写はこんな感じなんですが、
素直にそのまま描いていくと、こんな感じですかね。

ミカンの色艶をした皮膚が特徴的で、遠めに見ると生物っぽく、
ロボットですが表情は地球人を研究していて豊かなんで、
あえて作中同様、困ったような表情にしてあります。

ジンバルに乗った頭、のジンバルとは、軸のある回転台のことで、
通常、地球ゴマや羅針盤のように軸がたくさんあって、
乗せたものの向きを一定に保つのに使われるもの。
作中では、頭が宙返りする描写があるので、
なるべく目立たせず、かつ機能を発揮できる範囲でこんな感じに。

手の代わりにもなる脚は、初め、1本を手に使うと立てそうにない気がして、
その場面を想像出来なかったんですが、
腿(こげ茶の部分)に間接を追加することで、(初めは、関節がなかった)
二足歩行的な使い方が違和感なく出来ることに気付いて、こうなりました。
ちなみに、二足歩行のときは、股を閉じる要領で膝を近づけて、
脚をそろえて立っています。


あと、絵的な見所としては、ミカンの画像から直接写し取った、
お手製ミカンドットのテクスチャですかね。(笑)

さすが天然もの。自然なランダム感が素晴らしかったですね。




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