魔神ガロン





魔神ガロン
ガロン、ピック、頭脳部品体ピック


手塚の往年の人気漫画『魔神ガロン』を読んでのリメイク挑戦です。
『ガロン』の内容や設定に関しては、以前書いたブログの感想で確認を。

まず、いちばん左、メインのガロンですが、シルエットや色など、全体の印象は変えず、
特徴の薄板のパズルで出来た多面体構造という部分を再解釈。
なるべく、細部はロボット然とした部品や仕組みに見えないよう気を付け、
あまり意味を感じないパーツの寄せ集まりが、
全体で見ると人体(ガロン)になっている、といった感じをイメージ。

描いてみると、ガロンらしさや、動くことに囚われてなかなか上手くいきませんでしたね。
特に肘のあたりは既存のロボットっぽくなってしまいましたが、
間接に関しては、なるべく訳のわからない感じにがんばれたかなと。

肩や股間はブロック状のパーツの集まりで、
動きたい方向にそれぞれが動いてその先の脚や腕を回し、
その他の間接は、形の違うカムの重なりが噛み合っているイメージ。
二の腕、や肩、その他体表のパーツや筋も、
それぞれが動きに合わせてギシギシとスライドして動きを助けます。

顔も重要なポイントなので、らしさを残しつつ、地球製ではない感じに足したり引いたり。
鼻のない感じは、以前やった「ポセイドン」のリメイクから、
目のパーツがスリットの前に出ているのは、
これまた以前にやった「マジンガー改訂版」からの合わせ技ですね。
極力不要な部分をそぎ落とす過程で、眉のないバージョンもあったんですが、
それだと大胆に人相が変わってしまうので眉だけは温存しました。
顔はけっこう気にいってます。

あと、ベルトのバックル部分の球体は浮いていて、
金属の玉の周りを輪がユラユラと回っている設定です。

今回も、下描き作業割愛(大雑把なあたりは青で描いてます)作品で、
しかもスケッチが上半身と左腕の肘までしかない状態で描き始めてしまったせいで、
反対側のデザインが逆から見るとどうなっているのか理解するのに苦労しました。


次に、中央上が顔のアップ。その右がピック収納スペースの左胸を開いたところ。

さらに、右の下段左がガロンと一緒に地球に降ってきた、
ガロンの頭脳を司るパーツであるところのピックです。

ピックは3、4歳のまま成長しない男の子の姿をしていて、
ブログの感想にも画像を上げて説明してますが、とにかく可愛い。
なので、出来うる限り可愛く表現。

屈託がなく純真で澄んだ目をしてるように見えたら成功です。
ちょっと、いつもの癖で手が長く、頭身がおかしいですが、
それよりも、もっと幼く描くべきだったかなぁ、と今になって考えてます。

頭に浮かぶWのサインは、初めどういう表現なのかと悩みましたが、
内部から発光してると考えたらスッと出来ました。
(意外と発光してる感じにならなかったんですが・・・)

服装は、ごく普通のシャツに短パンのシーンのものを選んだんですが、
実は、裸に吊りズボン(短パン)というのがデフォのようで、若干選択を誤った気が・・・。
しかし、ここまでリアルに描くとその格好させるのはなかなか勇気がいる選択ではあります。
(変態チックだし)


最後、右下段の左がオリジナルで描いてみたガロンのパーツになったピックです。
要は、ガロンのデザインに合わせてみたという感じで、
若干デザインの方向性が違いますが、気持ち悪くならない程度にロボット化。

ストーリーに絡めるならば、ピックの中身というか、本来の姿ということになると思いますが、
デザインは面白さ優先で、ピックの骨格であるとかは無視しています。

個人的には、胸の器に、部品に変形(完全に人型ではなくなる)したピックが
雄型と雌型のようにガッチリとはまり込んでしまうようにしたかったんですが、
それでは、あまりにピックが哀れかなと思って止めました。

そもそも、ピックは人間の姿をしてるのがキモなんだと思うので、
ロボットにする必要もないんですが、オリジナルの要素もあった方がいいかなと。
単純にあの格好でどうやってパーツ化してるのか疑問もありましたが。




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