ファイル名通りテンポが速い曲です。
これは、予定の10曲の中では「リズムから作る曲」の内のひとつで、いきなりDomino(MIDI編集ソフト)に向かってリズムを打つところから始めています。
全体の作り方も逆転していて非常に面白い体験でした。 一つひとつの作業がスルスルと運んでいき、出来上がるのも早く、自分で作った感じがしませんでした。
この曲から製作していたときのメモが残っているので、それを元に少し。
まず、全体のイメージは疾走感のあるもの。 リズムは「スティーブ・ミラー・バンド」的タイトな16ビート。これは、直前に聴いていたからで、なんとなく書いただけかと。 メロディはエレピ、明るくてメロウ、コードは複雑に。 ベースはうねるが、ややおとなしく。 ギター1がうるさ目のコード・ストローク。 ギター2が歪んだ音で、メロの補強。 ほか、ベースのリフから始まる。 途中どこかでジャズ風に。(ウォーキング・ベース) SE入れる。
なんてことが書いてあって、ある程度の長さのリズムを組んだら、次にコード進行を作って、それを元にベースと行きたかったんですが、リズムを聴いてたらベースが湧いたんで、とりあえず打ったらこれになり、ベースを上げ下げしながら適当に伸ばし、コードを付け、最後にメロディ。
しかし、ある程度カラオケ状態に出来上がってしまった知らない曲に、どうやってしっくりくるメロを付けたらいいのか悩んだ挙句、最初に読んだ作曲本にあった「出来ないときは、音程を固定してメロディのリズムだけ作ってみよう」というのを思い出し、キーだけ合わせて同音連打でラップのようなメロを作って、最後の最後に1音ずついじって完成させました。
この作り方だと、意外なものが出来て凄く面白いですね。 如何せん、自分で作った感じがしないのが玉に瑕ですが・・・。
アレンジも間奏でジャズ風にしてみたり(ウォーキング・べースとか、ちゃんと出来てんのか判りませんが・・・)、効果音で遊んでみたりと、変化も付けられて、今までのものに比べたら、小品ながら纏まったものに出来たかなと思います。
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